夏から秋へ。この季節の片頭痛は
更新日:9月30日
片頭痛(片頭痛型血管性頭痛)頭蓋内の血管拡張より頭痛が生じる病態です。
現在は三叉神経血管説が有力です。顔面や頭部の感覚をつかさどる脳神経の一つの三叉神経を何らかの刺激(光や音、においなど様々)が作用し、その神経の末端から血管に作用する神経伝達物質が分泌され、その働きで脳の表面(硬膜)にある三叉神経由来の神経とその神経が分布している硬膜血管の周囲に炎症が起こり、血管が拡張して痛みが起こると考えられています。
現代医学的な頭痛の鍼灸治療では
頭痛がもっとも発症しやすい側頭部の側頭筋、三叉神経を目標にした眼窩上切痕部(目のくぼみの上部)や下関(頬にある穴)を使う。また、循環系、自律神経機能の調整、疼痛局所の側頭部に軽度の刺激を与え、発作の誘発や増悪を抑制します。。
東洋医学的な頭痛の見方としては
1)外感性頭痛…生活の不注意などにより風・寒・湿・熱の外邪が身体・頭部に侵入し、そのために頭部の気血の流れが悪くなったり、頭部へ上がるのを抑止されて頭痛が起こる。
2)内傷性頭痛…気虚の頭痛・血虚の頭痛・血瘀の頭痛・痰濁の頭痛は体内の気・血・水の過不足で起きる頭痛。
3)肝陽上亢の頭痛…抑うつや怒りで起こる頭痛があります。
今の時期に片頭痛が起きやすい理由は
1)気圧の変化…台風や秋の長雨などで気圧が急激に下がると、内耳が感知して自律神経が乱れ、脳の血管が乱れ血管が拡張し痛みが起きます。
2)寒暖差…朝晩の涼しさと日中の暑さによる気温差が体へのストレスとなります。
片頭痛が発症した時に、ご自身でできる対策としては
・冷やす…痛む部分を冷たいタオルなどで冷やし、血管を収縮させます。
・暗い場所で休む…光や音で痛みが悪化するため、静かな暗い部屋で横になります。
・入浴を控える…熱い風呂や長時間の入浴は深部体温が上がり血管がさらに拡張して痛みが悪化するので、ぬるい風呂やシャワーを短時間で済ませます。
鍼灸治療は経絡の流れを調節し、気・血・水を補ったり、排除したり、寒・熱を温めたり冷ましたり、それらを全身にバランス良く配分し、痛みの緩和と体調を整えること、そして生活を整え、発病しずらい体質に改善することを目標に行います。一回の治療で全てが良くなるわけではなく、ある程度の期間と費用が必要になることが往々にしてありますが、生活の質を改善するために、試みる価値は十分にあると考えます。
もちろん片頭痛だけでなくその他の頭痛にも対応いたします。



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