緊張型頭痛と鍼灸治療
緊張型頭痛は身体的・精神的なストレスによりおこる
頭蓋筋(頭部の筋肉)持続的筋収縮が起き、それが長引くとそこを流れる血の循環が阻まれ、乳酸、ピルビン酸などの発痛物質が発生し疼痛が起こります。疼痛は交感神経活動を高め、より痛みを感じ取りやすい(過敏な)状態になりその強まった疼痛刺激がより筋肉の持続的収縮をもたらします。頭が痛いこと自体がストレスとなり、一連の悪循環が重なると非拍動性(脈動は感じない)で持続性の慢性頭痛、しめつけられるような痛み、頭重感を訴えるようになります。また首肩のこりを伴うことが多く、悪心(はきけや胸のムカムカ感)、めまい感を伴うこともあります。このタイプの頭痛の人は頭頚部、肩部に筋緊張や硬さ、押すと痛む、などが見られコメカミなど筋緊張部を圧迫すると気持ちが良いと感じることが多いです。また、緊張型頭痛が起こるのは持続的筋収縮だけでなく精神的緊張(不安・抑うつ・ストレス)があると痛みを感知する中枢側(脳)の異常が発生して痛覚過敏になり頭痛が生じるともいわれています。
この時期の緊張型頭痛
・自律神経の乱れ・緊張...寒暖差や高い湿度で体調を崩したり、ストレスや睡眠不足により交感神経が優位になり、首や肩の筋肉が緊張して血行不良となり緊張型頭痛を起こします。
緊張型頭痛が出た時、すぐできる対処法
※下記の方法は片頭痛の時や悪心を伴う頭痛の時はしないでください。
・耳のマッサージ...耳を上下、横にに引っ張ったり、回したりして耳周りの血行を良くします。
・首の後ろや肩を温める...ホットタオル、温熱パッド、使い捨てカイロなどで、首の後ろや肩甲骨の間を温めると筋肉がほぐれます。
・首のストレッチ...頭をゆっくり前後左右に倒し、首の筋をやさしく伸ばします。手で少し重みを加えると効果的です。
・肩甲骨を動かす...両肩をすくめるようにグッと上げ、ストンと一気に脱力します。これを数回繰り返します。
・ツボを刺激する...「天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)」:後頭部と首(後ろ側)の境で髪の生え際あたりを首の後ろ側の中心線から耳の方向へ軽く圧を加え指でなぞると3か所くぼみがあるのが解ります。、最初のくぼみが天柱、次のくぼみが風池、また次の骨際のくぼみが完骨になります。両手を首の後ろへ回し、それらのツボを中心に後頭部や首の後ろにじわーっと五秒ほど押圧を加えます。、痛気持ちいい強さや角度を探りながら行います。「太陽(たいよう)」:目医者いらずとも呼ばれる、目の疲れや頭痛に聞くツボです。コメカミより少し目寄りの、触ると少しくぼんでいるところです。扱いやすい自分の指の先で、円を描くようにやさしく小さくもみほぐします。
緊張型頭痛の現代医学的な鍼灸治療
筋の過緊張をゆるめ、局所の循環を改善し、痛みの部位を中心に、頭部や頚肩部の筋緊張、圧痛や硬くなっているところの経穴や反応点に鍼灸を施します。
東洋医学的な頭痛の見方。
1)外感性頭痛…生活の不注意などにより風・寒・湿・熱の外邪が身体・頭部に侵入し、そのために頭部の気血の流れが悪くなったり、頭部へ上がるのを抑止されて頭痛が起こる。
2)内傷性頭痛…気虚の頭痛・血虚の頭痛・血瘀の頭痛・痰濁の頭痛は体内の気・血・水の過不足で起きる頭痛。
3)肝陽上亢の頭痛…抑うつや怒りで起こる頭痛があります。
鍼灸治療は経絡の流れを調節し、気・血・水を補ったり、排除したり、寒・熱を温めたり冷ましたり、それらを全身にバランス良く配分し、痛みの緩和と体調を整えること、そして生活を整え、発病しずらい体質に改善することを目標に行います。一回の治療で全てが良くなるわけではなく、ある程度の期間と費用が必要になることが往々にしてありますが、生活の質を改善するために、試みる価値は十分にあると考えます。
もちろん緊張型頭痛だけでなくその他の頭痛にも対応いたします。



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