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はり・きゅう・あん摩指圧マッサージ効果の根拠

【軸索反射】鍼を刺した皮膚や筋肉に神経性の炎症が引き起こされ、血管を拡張させたり透過性を高めたりする作用がある神経伝達物質が放出されるため、その周辺の血管では血流の増加が起こります。いわゆる肩こりなどは血行不良のため微細ながら破壊された組織の細胞を修復する過程で集まった免疫細胞が発痛物質を放出しさらに壊れた組織からは発痛増強物質が作り出されるため痛みを感じます。しかし軸索反射の作用により血流が増加し痛みのある部位にとどまっていた物質が除去され鎮痛効果が得られます。

【腱(腱紡錘)反射】肩こりや腰痛部の筋肉が緊張状態にあるところに鍼灸や指圧でツボ(肩井、腎兪など)に刺激を加えると筋肉の一時的な収縮が起きて腱紡錘の働きが活性化し、脊髄を介してa運動神経の活動を抑制し筋肉は弛緩します。こうした筋緊張緩和によって血管は拡がり血が流れやすくなった結果、痛み物質が除去され鎮痛効果がもたらされると考えられます。

【内因性オピオイド(体内の痛み止め物質)】痛みの原因となる炎症や組織の損傷が起こっている部位への新たなストレスとして鍼灸刺激を与えると局所的に特定の神経細胞やそこに集まっていた免疫細胞が活性化し、内包されている内因性オピオイドが分泌されます。そしてそれが感覚神経の末梢にあるオピオイド受容体と結合し神経の興奮を鎮めるという情報が伝えられ痛みのインパルスの発生を抑制することで鎮痛効果がもたらされます。 

【ATP(アデノシン三リン酸)】ATPは細胞へのストレス刺激によって細胞外へ放出されることがあり、分解され体の様々な場所にあるアデノシン受容体に作用して多様な生理作用をもたらします。その一つに鎮痛効果が確認されています。

【ゲートコントロール理論】脊髄には末梢神経から伝達された痛み信号を脳に送る際にその信号の調節を行う細胞(膠様質細胞)があります。それはインパルス(痛み信号)に対してゲートを開いたり閉じたりする門番のような存在です。感覚刺激はその刺激の種類によって伝わる繊維が異なります。「痛み」信号と「圧迫・さする」信号もまたそれぞれ異なる神経線維で伝達されます。不快な刺激によって痛みを感じているのは膠様質細胞が抑制=痛み伝達のゲートが開いている状態です。その痛むところなどにマッサージのような刺激を加えると痛みが和らぎます。これは膠様質細胞が活性化=痛み伝達のゲートが閉じる状態です。こうした鎮痛効果は感覚刺激がその刺激の種類によって伝わる繊維が異なるからこそ得られるのです。 

【痛みの悪循環】1)痛みが発生-けがや慢性疲労など  2)交感神経の緊張-痛みがストレスになり交感神経が優位になり、筋緊張がおき末梢の血管が収縮され血流が悪くなる。 3)発痛物質の蓄積-血液を通して届けられる栄養や酸素が十分に運ばれなくなるため組織が損傷する危険を知らせるため発痛物質が放出され痛みが増強する。 4)3の痛みにより2→4が再び起こりさらに痛みが増強する。このような現象が長く続くと神経過敏や慢性化など悪化することがあります。はり灸あん摩マッサージは痛みの悪循環を和らげ組織の回復促進を図ります。

 施術の効果は個人差があり特定の効果を保証するものではありません。

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陰陽五行論、経絡の概要

陰陽

  太陽と私たちが住む地球の位置関係、またそれにより受ける日光の量的、

  質的変化を表したものです。人体生理では自律神経(交感神経=陽性、             

  副交感神経=陰 性)に関わります。

  また人体表面では日光の当たる量(影の量)をもとにした位置付けを表す

  のに使われてもいます。

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五行

  この形は人型としても見ることができます。そしてよく見ると胴体部分に

  小さい五角形がありここにもさかさまに人型ができます。これは人体の

  生理機能や運動機能の関係性を当てはめることもできます。

  また、人は手、足の指も基本的には5本ずつあります。

  昔の人はここに注目し、この五つの位置に人体内外の部位や

  かかわる事象などを観察し地上を構成しているサイクルの基本物質

  である木、火、土、金、水を基礎に概要を振り分けていきました。

  線をたどると事象変化の概要が解るように考えられています。

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​経絡

​  経=縦の繫がり、絡=横の繫がりの意味があります。それは神経、血管、    

  筋・筋膜などの連続性が強い人体の組織系統を表しています。生体は上

  下、左右、前後、内外、浅深、縦横斜の全てが関連しバランスをとり活動

  しています。

《​鍼灸施術の治療的作用》

生体の組織、器官の機能を調整し、本来の生理的状態に回復させる作用は以下のようなものがります。

【調整作用】 組織、器官に一定の刺激を与えて、その機能を調整する作用。

【興奮作用】 知覚の鈍麻、消失あるいは運動麻痺のような神経機能の減弱および内臓諸器官の機能減退に対して、興奮させる作用。

【鎮静作用】 疼痛や痙攣のように異常に機能が興奮している疾患に対して、鎮静させる作用。

【誘導作用】 患部に直接刺鍼施灸するか、または遠隔部に刺鍼施灸して、その部の血管に影響を及ぼし、充血を起こし、患部の血量を調節する。

①患部誘導法:局所の血行障害に対し、直接その患部に施術して、血流を他の健康部から誘導する方法。

②健部誘導法:局所の充血または炎症などの際に、その部位より少々隔たった部に施術し、血液をそちらに誘導し、患部の血量を調整する方法。

​【鎮痛作用】 内因性モルヒネ様物質(内因性オピオイド)あるいは下行性抑制などの機序により、鎮痛作用が発現する。

【防衛作用】 白血球や大貪食細胞などを増加させて、各種疾患の治癒機能を促進させ、生体の防衛能力を高める作用。

【免疫作用】 免疫能を高める作用。鍼刺激による免疫系への影響は神経、内分泌および免疫系の応答による抹消の反応に加えて、中枢の関与による相補的な効果と考えられる。

​【消炎作用】 施術により白血球は増加し、施術部位に遊走する。また血流改善により病的進出物などの吸収を促進させ、生体の防衛力を高める作用。

【転調作用】自律神経失調症やアレルギー体質を改善して、体質を強壮にする作用。

【反射作用】 痛み刺激あるいは温熱刺激による反射機転を介して、組織、臓器の機能を鼓舞あるいは抑制する。

《特に灸施術の治療的作用》灸施術については施灸後の血液像(赤血球、血色素料など)、血液凝固時間の短縮あるいは循環系に対する作用が認められる。

①増血作用②止血作用③強心作用などがあるとされる。

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