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群発頭痛の鍼灸治療

seifudo4159
10月3日
読了時間: 4分

群発頭痛とは ―現代医学と東洋医学からみる特徴と身体の変化-

群発頭痛は、片側の目の奥やコメカミを中心に、非常に強い痛みが繰り返し起こる頭痛です。

特徴的なのは、単に頭が痛むわけではなく、

・目から涙が出る

・白目が充血する

・鼻水が出る

・鼻が詰まる

・まぶたが腫れる

・瞳孔が小さくなる

・まぶたが下がる

といった症状が、主に頭痛と同じ側に現れることです。

また、「群発」という名前の通り、ある時期に集中して発作が起こります。国際疼痛分類では、典型的な発作は15~180分程度続き、1日おき程度から1日に数回おこることがあり、こうした発作が数週間から数カ月続き、その後、数カ月~数年間ほとんど起こらない時期が見られる場合があるとあります。


なぜ決まった時期や時間に起こるのでしょうか?

群発頭痛の原因は、まだ解明されていません。

しかし、現在では、

視床下部→三叉神経→自律神経の関係が重要だと考えられています。

視床下部は、睡眠と覚醒、体温、自律神経、ホルモン、そして1日の身体のリズムを調整するところです。

群発頭痛では、毎日似た時間に発作が起きたり、夜間や睡眠中に発作が起きたり、一定の季節に集中したりすることがあります。

この規則性から、身体の「体内時計」を調節している視床下部が、群発頭痛の発症しやすい状態を作る重要な場所ではないかと考えられています。


「痛み」と「涙や鼻水」はどうして一緒におこるの?

ここが群発頭痛の大きな特徴です。目の奥や頭部に深く関係しているのが三叉神経です。

頭部の痛み刺激が三叉神経を通って脳幹へはいると、一部の情報が痛覚として脳へ伝わる一方、別の経路では副交感神経を動かします。大まかには、

頭部の刺激→三叉神経→三叉神経核→上唾液核→顔面神経→翼口蓋神経節→涙腺・鼻腺などという流れです。これを三叉神経-自律神経反射と呼びます。群発頭痛ではこの反射が強く働くため、激しい頭痛と同時に涙、鼻水、鼻づまり、結膜充血などが現れると考えられています。つまり、

三叉神経=主に痛み

副交感神経系=涙、鼻水、鼻づまりなど

と考えると分かりやすいでしょう。


東洋医学では群発頭痛をどう考えるのでしょうか

東洋医学では「群発頭痛だからこの証」と一つに決めるのではありません。

まず、

どこが痛むのか

どのような痛みなのか

いつ起こるのか

熱感や冷感はあるのか

目は赤いのか

涙や鼻水はどうか

口渇はあるのか

舌や脈はどうか

などを、望診、聞診、問診、切診の「四診」によって確かめます。

そのうえで、

寒か熱か

虚か実か

表か裏か

陰か陽か

といった性質を判断します。

群発頭痛では、片側の目の奥や側頭部に激しい痛みが出ることから、東洋医学で経絡の関係から特に肝・胆・三焦の証を考えることがあります。また目は肝との関係が深いとされ、涙も「肝の液」と考えられています。そのため、

激しい頭痛+目の充血+熱感+口苦+怒りやすい+舌が紅い+脈が弦で速い

といった所見がそろえば、肝火上炎などの実熱証を考えることがあります。

ただし、激しい頭痛だからといって、すべて肝火上炎になるわけではありません。

「滞り」も重要です。

東洋医学では、身体は気・血・水(津液)が滞りなく巡ることが大切だと考えます。

この流れが妨げられると、

「不通則痛」-通じなければ痛む- という状態が生じると考えます。

群発頭痛のように、「同じ場所に非常にい強い痛みが出る」「発作的に激しくなる」といった場合には、気滞、瘀血、痰、火などによって頭部の経絡の流れが妨げられていないかという観点からも身体を見ていきます。


鼻水、鼻づまりはどう考えるか

東洋医学では、鼻は肺との関係が深いとされるため、鼻水や鼻づまりがある場合には、肺の働きや津液の巡りについても確認します。

・肺の働き

・津液(水分)の巡り

・鼻水が透明か粘稠か

・鼻づまりの程度

・寒熱

・発汗

・舌や脈

なども確認します。

ただし、群発頭痛に伴う鼻水や鼻づまりを、すべて「肺の異常」と考えるわけではありません。東洋医学では、その現象を身体全体の状態の中で観察し、肺・津液・肝・胆・経絡などとの関係を検討していきます。


鍼灸治療は「頭痛だけ」を見るわけではありません

鍼灸治療では痛む場所・痛み方・発作時間・発作頻度・目や鼻の症状だけでなく

睡眠・食欲・便通・発汗・冷えや熱感・疲労・精神的緊張なども確認します。

これらの過程を総合して痛みのきっかけとなる物事(原因)を探り、予防となる最善策を検討して実践できるようになることを目標に施術を進めてまいります。


鍼灸治療は経絡の流れを調節し、気・血・水を補ったり、排除したり、寒・熱を温めたり冷ましたり、それらを全身にバランス良く配分し、痛みの緩和と体調を整えること、そして生活を整え、発病しずらい体質に改善することを目標に施術を行います。一回の治療で全てが良くなるわけではなく、ある程度の期間と費用が必要になることが往々にしてありますが、生活の質を改善するために、試みる価値は十分にあると考えます。

もちろん群発頭痛だけでなくその他の頭痛にも対応いたします。

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