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下痢・便秘でお悩みの方へ/現代医学・東洋医学・鍼灸から考えるお腹の不調

seifudo4159
3 日前
読了時間: 6分

「お腹がゆるくなりやすい」「何日も便が出ない」「下痢と便秘を繰り返す」など、便通の悩みは多くの方が経験する身近な症状です。

便通は、食事や水分量だけでなく、腸の働き、自律神経、ストレス、運動、睡眠、服用している薬など、さまざまな影響を受けます。

また東洋医学では、下痢や便秘だけを見るのではなく、食欲、冷え、疲労、腹部の状態、睡眠などを含めて、身体全体の状態をみていきます。

ここでは、下痢と便秘について「現代医学」「東洋医学」「鍼灸医学」の3つの視点から解説します。


下痢とは

下痢とは、一般に水分の多い軟らかい便や水様便が繰り返し出る状態をいいます。

一時的なものでは、

・ウイルスや細菌による胃腸炎

・食あたり

・食べ過ぎや飲み過ぎ

・アルコール

・薬の副作用

などが原因になることがあります。

一方、下痢を長期間繰り返す場合には、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患、食物不耐症などが関係している場合もあります。


下痢に伴いやすい症状

・排便回数が増える

・急な便意が起こる

・腹痛

・お腹がゴロゴロする

・腹部の張り

・吐き気

・だるさ

・口の渇き

下痢が続くと、水分だけでなく電解質も失われるため、特に高齢者や体力が落ちている方では脱水に注意が必要です。


便秘とは

便秘は、単に「毎日便が出ない」というだけではありません。

・排便回数が少ない

・便が硬い

・強くいきまないと出ない

・便が途中で止まる感じがする

・排便後も残っている感じがする

といった状態も便秘に含まれます。

原因としては、

・水分不足

・食事内容の偏り

・運動不足

・排便を我慢する習慣

・加齢

・生活リズムの乱れ

・ストレス

・薬の副作用

・腸の動きの低下

などがあります。

また、甲状腺の病気や糖尿病、神経疾患、大腸の病気などが便秘の原因になることもあります。


ストレスと腸の関係

腸は脳や自律神経と密接に関係しており、互いに影響し合っています。

これを「脳腸相関」と呼びます。

たとえば、

「緊張すると急にトイレに行きたくなる」

「旅行すると便秘になりやすい」

といった経験も、脳と腸のつながりが関係していると考えられています。

過敏性腸症候群では、検査で明らかな病気が見つからなくても、腹痛や腹部膨満感とともに下痢や便秘を繰り返すことがあります。

そのため、便通の不調では腸だけでなく、睡眠、ストレス、運動、食事など生活全体を考えることも大切です。


東洋医学では下痢・便秘をどう考える?

東洋医学では、同じ下痢や便秘でも、体質やほかの症状によって原因の捉え方が異なります。

特に消化吸収に関係すると考える「脾・胃」、水分代謝や身体の働きを支える「腎」、気の流れに関係する「肝」などを重視します。

※東洋医学でいう「脾」「腎」「肝」は、現代医学の臓器そのものとは異なる概念です。


下痢の東洋医学的な考え方

脾胃の働きが弱っているタイプ

食欲が落ちやすい、食後にお腹が張る、疲れやすい、軟便になりやすい、といった状態です。

東洋医学では、食べ物から必要なものを取り入れる「脾胃」の働きが低下している状態として考えることがあります。


冷えが関係するタイプ

冷たい飲食物をとったあとや身体が冷えたときに下痢しやすく、お腹を温めると楽になるような状態です。


ストレスが関係するタイプ

緊張すると腹痛や便意が起こりやすいタイプです。

東洋医学では、「肝」の気の流れが乱れ、「脾胃」の働きに影響している状態として考えることがあります。


便秘の東洋医学的な考え方

熱や乾燥が関係するタイプ

便が硬く乾燥しやすく、口が渇きやすいなどの特徴がみられることがあります。


気の流れが滞っているタイプ

ストレスが多く、お腹が張る、便意はあるのになかなか出ない、といった状態です。


気や血が不足しているタイプ

高齢者、病後、疲労が強い方などで、便を押し出す力が弱くなっていると考えることがあります。


身体の潤いが不足しているタイプ

便が乾燥して硬くなり、出にくくなっている状態です。

このように東洋医学では、「便秘にはこのツボ」「下痢にはこのツボ」と単純に決めるのではなく、その方の体質や全身状態を確認して施術方針を考えます。


鍼灸ではどのように考える?

鍼灸では、腹部だけでなく、腰や手足などにあるツボも使いながら施術を行います。

便通の不調で用いられることのあるツボには、

・足三里(あしさんり)・上巨虚(じょうこきょ)・天枢(てんすう)・中脘(ちゅうかん)・内関(ないかん)・三陰交(さんいんこう)

などがあります。

ただし、実際に使うツボは症状や体質によって異なります。

過敏性腸症候群や機能性便秘などを対象にした鍼灸治療では、腹痛や便通などの改善の可能性を期待できます。

一方で、研究方法や結果にはばらつきもあり、すべての下痢や便秘に鍼灸が有効と断定できるわけではありません。


先に医療機関を受診したほうがよい場合

下痢や便秘はよくある症状ですが、中には病気が隠れていることもあります。

次のような症状がある場合には、まず医療機関への受診をおすすめします。


下痢の場合

・血便や黒い便が出る

・強い腹痛がある

・高熱がある

・嘔吐を繰り返している

・水分をとれない

・尿が極端に少ない

・強い口の渇きやめまいがある・下痢が長く続いている


便秘の場合

・血便がある

・強い腹痛が続く

・お腹が強く張っている

・ガスも出ない

・嘔吐を伴う

・発熱がある

・急に便通の状態が変わった

・理由のはっきりしない体重減少がある

特に「今までとは違う症状」が急に現れた場合には、自己判断せず医療機関で確認することが大切です。


ご自宅でできる日常ケア

下痢のとき

下痢が続いている場合には、まず脱水を防ぐことが大切です。

一度に大量に飲むのではなく、少量ずつこまめに水分をとりましょう。

必要に応じて経口補水液などを利用する方法もあります。

食欲がないときは無理に食べず、症状が落ち着いてから消化しやすいものを少しずつ摂るようにします。


便秘のとき

便秘では、

・適切な水分補給

・無理のない運動

・規則的な食事

・便意を我慢しない

・一定の時間にトイレへ行く習慣

などが基本になります。

食物繊維も大切ですが、便秘の種類によっては増やしすぎることで腹部の張りが強くなることもあります。

「食物繊維をとれば必ず改善する」とは限りません。


青風堂では

青風堂では、便通だけではなく、

・いつから症状が始まったか

・便の状態や回数

・腹痛や腹部の張り

・食事

・水分摂取

・睡眠

・冷え

・疲労

・ストレス

・服用している薬

・医療機関での診断や治療状況

などを確認しながら身体の状態をみていきます。

現代医学的な安全性に配慮しながら、東洋医学的な見方も取り入れ、状態に応じて鍼・お灸・あん摩マッサージなどを組み合わせます。

下痢や便秘の背景には、消化器の病気などが隠れている場合もあります。

気になる症状が続いている場合や、これまでと便通の状態が変わった場合には、まず医療機関で原因を確認することも大切です。

そのうえで、慢性的なお腹の不調や体調管理について鍼灸を取り入れてみたい方は、お気軽にご相談ください。

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